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「名勝小金井桜」復活作戦展開中
   

  サクラの季節にはコロナが下火になっていると良いのですが・・・。
東京・小金井のサクラといえば今では都立小金井公園のソメイヨシノを思い浮かべるでしょうが、 国の「名勝」に指定されているのは別のところです。 公園のすぐ南側を流れる玉川上水沿いのヤマザクラの並木数キロが「名勝小金井桜」です。 その歴史は古く江戸の吉宗の時代に植えられ、その後江戸近郷の名所となり明治に入って花見の為に中央線の前身となる鉄道が開業したほどでした。 しかし戦後はすぐ脇を走る五日市街道の拡幅などで環境が悪化、枯れる木も多く今は見る影もありません。
 ところが現在「名勝小金井桜」を復活させる作戦が展開されています。 きっかけとなったのは2003年玉川上水が「国の史跡」に指定されたことです。 東京都が指定の区間の重なる「名勝小金井桜」も合わせて整備を打ち出しました。 後継樹のヤマザクラの植樹は既に何年か前から始められています。 現在ヤマザクラが育ちやすい環境を整えるため、玉川上水沿いに生えているケヤキやナラ、カシなどの大木を初め低層の木々を除伐するという大変手間のかかる作業が続いています。
 名勝小金井桜の碑がある「小金井橋」を境に上流はヤブ状態ですが、下流は日当たりが良くなりました。 既にヤマザクラの苗木が一列に植えられています。 ソメイヨシノではない新しいサクラの名所が見ごろになるのは20〜30年後、もっと先でしょうか。
                         
★ 写真をクリックすると大きい写真が見られます。 


 
  国の名勝に指定されたのは大正14年(1924年)。玉川上水沿いのヤマザクラ並木数キロが対象   碑のある小金井橋から上流。左側が玉川上水、右側は遊歩道でその上に黒く伸びているのがヤマザクラ


 

  上流側は高木だけでなく低木が張り出し冬でも水面が見えないほど。夏は葉が茂る   小金井橋から下流ではまだ伐採の仕上げ作業が続いている。作業員が休憩中


 
  木々がすべて取り払われ日当たりが良くなった玉川上水。既にヤマザクラの苗が一列に植樹されている   現在のサクラの名所、都立小金井公園の正門付近。玉川上水は五日市街道を挟んですぐ南側を流れている

  

  小金井公園正門南側付近から下流。上水を覆っていた大木の切り株の数がすごい。伐倒し整理し運搬した手数は大変だ   ヤマザクラの苗が数キロにわたり一列に並んでいる。見ごろになるには20〜30年、もっとかかるかも知れない


 
  このヤマザクラは令和元年植樹。平成時代からから徐々に植樹されておりだいぶ大きく育っている木もある   桜樹接種の碑。1850年(寛永3年)最初の植樹から百年後近隣の村や新田住民が協力して数百本の苗を捕植した記念の碑。表は「さくら折るべからず」とある



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