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キナバル山 登山報告        2018 9.20〜25

     
  キナバル山は熱帯雨林に位置する山ですが標高は4095mあるため高度を上げていくとどんどん植物相は変化し、ラン、ウツボカズラ、シャクナゲ、シダ・コケも豊富で植物好きの方々にはとても楽しいところです。植生は標高で5階層に分類され標高別に観察された植物を簡単に記載します。

@下部山地林 標高1200m〜1900m
 フトモモ科やブナ科、様々な木々、木性シダ、コケなど多様性の高いエリア。 ピンク色の「キナバル・バルサム」」がさっそくお出迎え。3pほどの針のように細い距をもっていたのですが、スズメガでも花粉を媒介してるのでしょうか??

A上部山地林 標高1900m〜2700m
 ここから道は急峻となりますが、いよいよ世界最大級のドングリ「リトカルパ・タルビナタス」の生えるエリア。 会えました!!けっこういっぱい落ちてました。 大きいもので高さ5p。 ガイドの話では昨年落ちたドングリで、すべて食べ跡があり、リスの食跡とのこと。 ただ丸い穴が開いてるもの、縦に割られたもの、横に割られたものとあり、すべてリスの食跡なんでしょうか? ほかにネズミとかいないいんでしょうか? タルビナタスの木も教えてもらったのですが、樹高が高すぎて葉の形も確認できず。 世界一背の高いコケ「ドウソニア・ロンギフォリア」こちらもいっぱいあり、高さ50p以上のものもありスギの仲間の実生のようでした。 変わったサクを付けている株も一株見つけました。
 またこのエリアはウツボカズラも2種「テンタキュラータ・ウツボカズラ」「ビロード・ウツボ」がありました。

B蛇紋岩地域 標高2700m〜3000m
 この地域は多様性は低く、梅に似た花をつけたフトモモ科の「レクムブム・ネズミモドキ」やスギに似たマキ科の「ギブアッシュ・ダクリディウム」が占有。 ここにいるはずの「フサシダ」はわかりませんでした、残念!

C花崗岩のモレーン地域 標高3000m〜3800m
 この辺はシャクナゲの種類も多く赤、オレンジ、黄色。 ラン科、キンポウゲの仲間、キジムシロの仲間、ヒメツバキの仲間などなどとてもにぎやかでした。

D花崗岩の露出地帯 標高3800m〜山頂
 岩の割れ目に矮小化した「レクムブム・ネズミモドキ」やシャクナゲの木が生え、コゴメグサやキジムシロの仲間、セリ科の植物も山頂直下までありました。

                                 
★ 写真をクリックすると大きい写真が見られます。 

 
 キナバル山 標高4095m 登山口から山頂 標高差2200m 現地登山行動1泊2日
ラン、シャクナゲなどのたくさんの花々、シダ・コケの宝庫。
植物の好きな者にはたまらない山です。

    <標高2700m以上で観た花>

 
 エリコイデス・シャクナゲ 山の中腹では低木、
山頂付近では10cmに矮小化している。
 ブレビフォリア・ヒメツバキ 日本のヒメツバキより花は大きく赤いつぼみがかわいい。


 

 ボルネエンシス・キジムシロ 白い毛におおわれている。
ボルネエンシス・コゴメグサ(ハマウツボ科)
キナバル山の固有種


 
ボルネエンシス・バビランディア(ムラサキ科)
キナバル山固有種
レクルブム・ネズミモドキ(フトモモ科)
キナバル山固有種

  

ロウィ・キンポウゲ キナバル山固有種 キナバルエンシス・キジムシロ
キナバル山固有種


 
サニクリフォリア・トラキムネ(セリ科)  スアベオレンス・スティフェリア
(エパクリス科→今はツツジ科)
キナバル山固有種


 
プリケラ・フタバムグラ(アカネ科)  リネアトス・キイチゴ  図鑑にはおいしいとありましたが、いまひとつでした。


 
ルゴーサム・シャクナゲ レティベニウム・シャクナゲ

     <標高2700m以下で観た花> 

 
キナバル・バルサム ツリフネソウの仲間 キリンドリウム・ヘディキウム(ショウガ科)


 
クラッシウスキュラ・ソネリラ(ノボタン科)
キナバル山固有種
バービィッジ・ベゴニア
キナバル山固有種


 
パピローサ・セロジネ(ラン科)
キナバル山固有種
ボルネオエンシス・ミゾカクシ(キキョウ科)

     <ウツボカズラ2種> 

 
テンタキュラータ・ウツボカズラ ビロードウツボ

          <その他> 

 
ドウソニア・ロンギフォリア
世界一背の高いコケ まるで木の実生
ドウソニア・ロンギフォリアの


   ☆花の名前につきましては間違いがあるかもしれません。  そのほかにもたくさん写真は撮ってきているのですが、わからないものも多く一部のみ写真を載せました。
リトカルパ・タルビナタス
世界最大級のマテバシイのドングリ

 ■後記

  観たこともないもの、日本のものと近いもの、様々な種がほんとにたくさんありました。 もう一度行って確認したりもっと探してみたいです。 みなさまも是非一度いらしてみてください。 簡単ではありますが一応報告させていただきました。       (報告:仲田晶子)



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