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自然発見  奄美大島の生き物(植物編)

  高尾クラブの創立10周年記念の奄美大島研修会続編、植物編です。 奄美大島は、山地の占める割合が多く、森林が広く覆っていますが、一方、マングローブ林や海浜もあり、多様な植生が見られます。  ここでは紹介しきれないほどですが、印象に残ったものを中心にご紹介します。
                                 
★ 写真をクリックすると大きい写真が見られます。 


 
                          トクサラン (ラン科)
  常緑樹林の湿り気のある林の下に生える。晩秋から初冬にかけて、淡緑黄色の花を多数つける。和名は、葉の落ちた古い茎をトクサに見立てたもの。
               オキナワウラジロガシ (ブナ科)
 金作原原生林にはオキナワウラジロガシの大木があり、ご覧の通り板根が発達 している。 このドングリは、FITのみなさんにとっても憧れの的。日本固有種。


 

                     ヒメフタバラン (ラン科)
  常緑樹林のやや湿った林床に生える。冬から早春にかけて、淡紫褐色の花を数個つける。葉が2つつくのでフタバラン。フタバランの仲間は、他にも数種類あり、山歩きをする皆さんにはお馴染みかもしれない。
                 ビロードボタンヅル (キンポウゲ科)
   林縁に生えるつる植物。全体にビロードのような短い毛がびっしり生えている。写真でもそれがわかる。冬にクリーム色の花をつける。


 
                              ハマジンチョウ
    (APGV:ゴマノハグサ科、新エングラー:ハマジンチョウ科)
  波静かな海岸の波打ち際に自生する。ハマボウ、ハマナツメなどとともに「半マングローブ植物」とも呼ばれる。希少植物として環境省のレッドデータブックにも掲載されている。
                         カンヒザクラ (バラ科)
  台湾、中国南部原産のサクラ。1月下旬には島内の各所で満開になって美しい。関東の暖地でみかけるカンヒザクラはもう少し色が濃く、花弁も半開きであるが、ここで見たカンヒザクラは花弁が平開していた。リュウキュカンヒザクラという品種かもしれない。

  

                   リュウキュウマツの立ち枯れ
   海岸から山地にかけて生える。日本固有種。1990年代から奄美大島の南部からマツノザイセンチュウによる枯損被害が広がってきており、写真のように白骨のように枯れた木が目立っている。一方、奄美自然観察の森のガイドさんによると、リュウキュウマツはもともとここにはなく、江戸時代に薩摩藩によって持ち込まれたという話もきいた。
                                  ヤッコソウ
      (APGV:ヤッコソウ科、新エングラー:ラフレシア科)
 山地の林床に生え、シイ属の根に寄生する多年生の寄生植物。栄養体は寄主植物の体内にあり、花のみが奇主植物から出てくる。写真は、花が終わり、子房が残っている状態だと推察する。てっぺんの黒い部分は柱頭。鱗片葉の葉腋にたまった蜜をメジロなどが吸いにくるという。



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