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雑草・雑写雑記 (9)
  ~ 発芽3週間で実をつけ、地面に落ちれば直ぐ発芽
「ゴウシュウアリタソウ」~

 5月頃から畑地などではびこっているのをよく見かける。 1930年代に兵庫県で初確認され、今では関東を中心に各地で蔓延している。 繁殖力が旺盛で野菜農家からは強害雑草として目の敵にされている。 先日、たまたま降り立った中央本線・岡谷駅(長野)ホームのコンクリートの割れ目に生えているのを見かけてびっくりした。
  「ゴウシュウアリタソウ」(アカザ科 オーストラリア原産)
(撮影場所:世田谷・桜上水)

 
  ●収穫期間近のタマネギの脇で、すくすく育っているゴウシュウアリタソウ。根元から四方八方に分岐し地面を這って先端が少し斜上する。 【5月】  ●とても花とは見えぬ1ミリ以下の花が葉腋に密集してつく。


 

  ●最初の写真の株を抜いた後に生えてきたのが1か月ほど経った状態。土には肥料が入っているので成長が速い。 農業研究者は、市販の牛糞肥料に種が混じって広がっていると指摘しているが、私もタマネギ栽培で牛糞を使っている。 【7月】   ●条件がよければ発芽3週間くらいで直径1ミリほどの実をつける。白っぽい5枚の花被片が種を覆っている。 

 
 
 ●種は地面に落ちるとすぐ発芽する。生育期は5月から10月なので、発芽~実成熟・落下~発芽のサイクルが1年間に8回くらいあることになる。農家に嫌われるわけだ。【散らばる実】  ●花被片の中に黒っぽい種が1個入っている。 【種子】

 
 
 
 ●仲間のケアリタソウ。空き地などに生え、株元で分岐した茎は1メートルほどになる。茎や葉に毛がないアリタソウと区別される。アリタソウの名の由来は、痛み止めや回虫などの駆除薬として佐賀県の有田で栽培されていたことによる。しかし、一般に見られる機会が少ないからなのか、多くの図鑑でケアリタソウのみ紹介している。  ●毛が茎や葉の裏側に目立つ。ゴウシュウアリタソウモもそうだが、葉はミント風な特有な臭いがする。




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