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雑草・雑写雑記(2)
〜 ほっそり美人の足元は…「マツバウンラン」〜

 「森林インストラクターとして雑草を知ることは必要?」と思う方は多いだろう。 そりゃそうです。「雑草観察会」などやっても参加費払って来る物好きは稀有だろうし。 山野で珍しい花を見たいと思ってイベントに参加する人がほとんど。 しかし、そのフィールドにたどりつくまで街中を歩き道端や空き地に見たことがない“雑草”があれば「これ何ですか」と尋ねてくる。 「いや〜、雑草はあまり詳しくないんで…」となると信頼度が下がるかも。ということで、「知っておいて損はない」とは言えそう。 (水野重満)
 
   
 ●我が家近くに限ってだと思うが、生える場所が毎年移っている。2年前は裏の神社の境内に、去年は我が家の庭に、今年は50mほど離れた家の植え込みの下に。まるで漂流民のようだ。生える場所はやや乾燥した土地。  ●50センチ程の茎の先に、トキワハゼに似た薄いピンクの花を4、5コ付ける。ただ、ガイドマークはない。茎が細く微風でも花が揺れるので写真を撮りにくい(これはピンボケ写真の言い訳でも)。


 





 ●茎には、名前の由来にもなっている細い葉が申し訳程度に付いている。これで光合成ができるのだろうかと心配になる。  ●ところが、根元を見てみると、ほっそりした直線的な姿には似つかわしくない、ひょろひょろした枝が地を這うように伸び、長楕円の葉が付いている。秋から冬にかけてはこの部分で光合成を行い、その栄養で春になり茎を伸ばして花も咲かせられるというわけだ。


 
 ●同じゴマノハグサ科で名前も似ているツタバウンラン。こちらは地中海からの“移民”だが、今や石垣や住宅地のコンクリートのすき間などにしっかり根を張り“定住生活”をしている。   「マツバウンラン」
(ゴマノハグサ科 北アメリカ原産)
(撮影場所:世田谷・桜上水)




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