"

自然発見 高尾山国有林巡視日誌(117)
林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、
高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌


 
 ●平成28年8月13日(土曜日) 天候:曇時々晴
 久し振りに「スズサイコ」の蕾を見た。名前の通り、鈴に似ている。花が咲いている所を見たいが、この植物は性格が素直ではなく(?)、太陽の陽が当たると花を閉じてしまう。花が咲いている早朝に現場に行くには、暗いうちから歩きださなければならない。そんな根性があるか?無いなぁ。
 ●平成28年8月13日(土曜日) 天候:曇時々晴
 ヌルデに赤い色の虫こぶが出来ていた。ヌルデの虫こぶといえば「ヌルデミミフシ」。「五倍子(ごばいし)」とも言われ、古くからお歯黒などに利用されてきた。しかし、これはどうも様子が違う。調べてみたら「ヌルデハベニサンゴフシ」。確かに紅珊瑚(べにさんご)と言われると納得する。ヌルデミミフシを作る「ヌルデシロアブラムシ」とは違い、「ヤノハナフシアブラムシ」が作るという。どちらにしても名前がややこしいし、昆虫に疎い私としては「ああ、そうですか」としか言えないのが、残念だ。


 

 ●平成28年8月21日(日曜日) 天候:晴
 外来植物の中で一番巨大化するのが「オオブタクサ」。最大3mに達する。一昨年前、小下沢林道で、信じられない大きさの群落に気が付き、結局機械を使って駆除した。そしてこの日、現場を通ったら生き残りが数本、威張って生えていた。当然駆除。ただ、大きいので抱え込んで引っこ抜く。植物相手にレスリングをしているようだった。
 ●平成28年8月21日(日曜日) 天候:晴
 この植物に対し、どうすれば「ママコノシリヌグイ」などという名前を付けることが出来るのだろう。茎や葉柄に下向きの棘が生えている。これで継子(ままこ)のお尻を紙の代わりに拭くというのだから、現実なら幼児虐待の極みだ。「ヘクソカズラ」と共に、不名誉な名前の代表格。それが花を咲かせていた。アップで見ると、美しく清楚な花だ。


 




 ●平成28年8月21日(日曜日) 天候:晴
 景信山から北西に延びる尾根道にはシシウドが多い。ただセリ科の植物は上手く写真に撮るのが難しい。その中でも特にシシウドはそうだ。そう思って見ていたら、「キアゲハ」の幼虫が茎に付いていた。キアゲハの幼虫は珍しくもないが、2匹並んでいるのが面白かった。
 ●平成28年8月21日(日曜日) 天候:晴
 景信山で出会った鮮やかなブルーの昆虫。でもどう見ても蜂だ。そこで帰宅後、「青いアブ・ハチ」で検索して出てきた名前は「ルリモンハナバチ」。北海道を除く全国に分布しているらしいが、県によっては絶滅危惧種に指定されているという。「幸せを呼ぶ青い蜂」とも書かれていた(誰が言い出したか知らないが・・・)。どう見ても日本らしくない色彩。10年間高尾山域を歩いていて、初めて出会った。こういう事があるから高尾山は奥が深い。




戻る