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自然発見 高尾山国有林巡視日誌(114)
林野庁・東京神奈川森林管理署の森林保護員として、
高尾山国有林とその周辺の森林パトロールを行っている宮入さんの巡視日誌


 
  ●平成28年5月2日(月曜日) 天候:曇
日影沢歩道(NTT道)を行く。今日出会いたいのは「ヤマシャクヤク」。メインルートの株は有名だが、こちらは知る人ぞ知る穴場だ。それに株数が多い。ただこの花は開花すると3日で散ってしまう。期待と不安半々で現場に行くと、ベストの状態で咲いていた。今日は出だしから運がいい。
  ●平成28年5月2日(月曜日) 天候:曇
10:29 一丁平園地、到着。「ヒメハギ」が咲き出した。1pほどの小さな花だが、アップで見ると美しい。ただ背の低い花なので、踏みつぶさないように注意したい。


 






  ●平成28年5月2日(月曜日) 天候:曇
日影沢林道を行く。「カヤラン」が咲いていた。この花も蕾の時期が長く、咲くと数日で終わってしまう。それに、なかなか目線の高さで咲いてくれない。今日は最後まで運が良かった。
 ●平成28年5月22日(日曜日) 天候:晴
高尾山で最初に発見されたとされる植物は50種類を超えるが、専門家でないとその違いが分からないものが多い。この「ホシザキイナモリソウ」は、花弁5枚のイナモリソウに比べ、花弁が6〜7枚なので分かりやすい。撮影していると、通りがかった女性ハイカーに質問されたので解説し、一般的に見られるのはこの場所だけだと教えると、「ウァ〜 ラッキー!」と嬉しそうにスマホで撮っていた。



 
 ●平成28年5月22日(日曜日) 天候:晴
 高尾山では多くの蛾が生息している。いつも出会う常連の蛾もいるが、10年間で1回きりという蛾もいる。ただ蛾は種類が多く、図鑑で検索するのが面倒だ。この日出会った蛾も時間が無いので報告書には載せなかった。次の日、じっくり時間を掛けて調べたら、「ウチムラサキヒメエダシャク」という名前にたどり着いた。
  ●平成28年5月22日(日曜日) 天候:晴
 珍しい植物が珍しいのは、繁殖力と競争力が弱い、という事に最近気が付いた。(気が付くのが遅いよ!)・・・という訳で4号路の「タカオヒゴタイ」の群落地を訪れたら、コゴメウツギとモミジイチゴに完全に覆われていた。昨年も同じ状況だったので、覆っている植物を剪定して除去した。今年も同じように剪定し、光が入るようにした。競争力が弱い植物には優先的に生活の場を与えたい。弱肉強食のこの世で負けるのは仕方ないという考えもあるが、とりあえず弱者により添いたいと思う。




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