山笑(やまにこ)会主催
石尾根の名峰、鷹ノ巣山に登るハイキング
2019年11月12日

 行程: 奥多摩駅-《バス》-鴨沢-《村民タクシー》-奥集落~鷹ノ巣山避難小屋~鷹ノ巣山~榧ノ木山~倉戸口バス停

 当初は、中日原から稲村尾根を辿って鷹ノ巣山に至り、倉戸口バス停に下りる予定だった。それが10月12日の台風19号により日原街道が崩壊し、当分、バスの運行ができない状態となった。この台風で、まず雁ヶ腹摺山ハイキングをひとまず笹子雁ヶ腹摺山に変更して、結局どちらも中止に追い込まれた。そうして、2回続けての中止はできないだろうと、翌月の鷹ノ巣山は登り口を奥多摩湖側に変更し、峰谷から登ることとした。地図とにらめっこして、2度ほど散策したことのある奥集落に目をつけて、さらに10月30日の飛龍山山行で利用した、丹波山村村民タクシーの利用を思いついた。さっそく「山の休憩所 かゑる」に予約の電話を入れたのである。

 11月12日(火)は奥多摩駅を8:42に出る「鴨沢西」行きに乗った。20人乗ると西東京バスに電話しておいたので臨時便が出た。空は抜けるような青空で風も雲もなし。9時16分に鴨沢バス停に着くと、何と「かゑる」の奥さんがお茶をふるまって下さっていた。定休日なのだ。丁重にお礼を述べて、村民タクシー4台に分乗して「奥集落」に向かった。ちなみに「奥集落」とは奥多摩駅前にある「そば処 おく」の経営者ご夫妻が今でも住んでおられる集落なのだ。幹事が鷹ノ巣山に興味を抱いたのは、何を隠そう「そば処 おく」がきっかけなのだ。村民タクシーのドライバーは同じ丹波山村には住んでいても奥集落には来たことがないという。「初めて来た」と半分興奮を隠さず運転していた。

 舗装道路は「奥集落」の一番奥にある威厳のある民家の横で終わっている。そこでUターンできるのでタクシーを止めていただき、われわれは開校式を行った。コース図を渡して榧ノ木山(かやのきやま)から倉戸山まで至る迷いやすい山道を説明する。コース図には幹事が迷いかけたルート明記されている。ほんのわずか道が凸になっているところが迷いかけた証拠なのだ。前方下には峰集落が見える。左手の尾根は紅葉真っ盛りだ。情報を総合すると紅葉前線は1,300m付近であるらしい。絶好の秋晴れの中を出発した。

 この日は全体を二つの班にわけた。幹事が受け持った青班は、最近、幹事と一緒に歩くことが比較的少ないメンバーで、スタッフが受け持つ黄色班は、最近、幹事と同行することが多かったメンバーにした。山笑(やまにこ)プラスに参加する方は経験者ばかりで幹事が個々の体力を把握している方ばかりなので班編成に苦労がない。「慣れ」を排除して班編成を行った。

 奥集落から始まる登山道は、左に登り(西)それからずっと右方向(東)に登る。淡々と登り次第に紅葉が深まり、シイタケのホダギの集団を見ると終点が近く、じきに鷹ノ巣避難小屋に着くのだ。ほぼ1時間45分の行程だ。しかし、この時期のこのコースはなかなか良いと思う、高度を上げると紅葉がきれいになる。その直前に水場があり、さらにその前に富士山が見えるポイントがある。ここで歓声が上がった。そして鷹ノ巣避難小屋は非常にきれいだ。そして疲れた頃に避難小屋に着くのだ。ここで事件が起きた。スタッフがトイレに入ってから、「あけて下さい!」と声が響き渡った。鍵がこわれていてドアを締めたら出られなくなったのだ、1人できたら「トイレ遭難」するところだった。

 鷹ノ巣山山頂を目指してゆっくり目に歩いた。山頂には25分程で着く。最後の登りがちょっと苦しい、しかし、山頂に着くと展望に感激する。奥多摩の山々、大岳山、御前山、三頭山、笹尾根、丹沢、富士山、南アルプス、指呼の間というのはこういうことだろう。180度の大展望だった。ここでお約束の集合写真を撮った。奥集落を10分遅れでスタートして、ここに予定時間に到着したのだが、幹事はコース図に示した予定時間を5分早めることにした。16時13分のバス時間に遅れないようにすることが理由だ。日没前に下山するのが鉄則でもある。去りがたい展望を後にして歩き始めた。

 大岳山を前方に、水根山の小ピークを目にしながら標高を下げる。出だしは少し急だ。しばらく歩くと分岐があって、まっすぐ進むと水根山の山頂を踏むが、右に曲がってすぐ下の山道を進むと水根山の山頂は通らない。この付近の地図を見ると悩むところだが、実際に歩くとわかりやすい。したがって、ここで右に曲がる。歩きやすい雰囲気のいい山道だ。水根山の山頂を左に見て進む。ここから少しわかりにくい緩やかな登り道になる。ときどき迷いそうになるが、かろうじて間違えずに進むことができる。やはり左上に「榧ノ木山」の山頂標識であろう標識を見ながら先に進むと「榧ノ木山」と書いた標識が現れる。

 ここから倉戸山までの約1時間がくせものなのだ。みなさんを集めて、薄い踏み跡を見せ、「ここからしばらく迷いやすい山道が続きます。目印の赤テープがあるので、全員で探します。」と説明する。中には先日の下見で幹事が巻いた赤テープもある。下々見の濃いガスのときには、これらの赤テープが全く見えなかったのだ。先に進んで赤テープを見せて、「次の赤テープを確認してから歩きます」という。すぐ後ろを歩く方が、積極的に探してくれた。その後ろを歩いていた方が「テープは赤でなければ駄目なんですか」と聞いてきた。「ピンクも青も黄色もあります。」というのが現状だ。

 下って行くと紅葉がきれいになってきた。11月12日現在の紅葉前線は標高1,300m付近なのだろう。次々に赤テープをたどって、どうやら道を間違えずに倉戸山山頂に到着した。そこには事にきれいに青空に映えるイロハモミジがあって、みなさん写真を撮られていた。実は16時13分のバスどころか、下りのみなさんのペースが快調で、急げば15時23分のバスに間に合わないでもない微妙な時間だったが、急がないことにして約50分かけて下ることにした。ここで幹事の率いる青班とスタッフの率いる黄色班のメンバーを交代することにした。下りは不得意だという方が、幹事の後ろを歩くことになった。幹事は後ろを見ながらゆっくり目に歩くと、くだんの女性が少し早足で付いてくる。幹事班の一番最後の方が少し遅れ気味だったが、ときどき待てば、付いてきてくれた。その後ろにスタッフの青班が続く。

 小河内荘を過ぎて、ぐるりと岬を回って倉戸口バス停に着いたのは15時40分と、当初予定していた時間通りだった。ここでバスを30分待つのが嫌で、幹事は計画では山の中で休憩を長くしようと試みたのだが、山笑(やまにこ)の参加者の足が早いのか、幹事がせっかちなのか、当初の予定通りに着いてしまったわけだ。ここで待つか、一つ先の大麦代バス停でトイレを済ますか、2つ先の奥多摩湖に行くか聞くと全員先に行くという。それで1/3は奥多摩湖まで約15分歩き、残りは約10分歩いてトイレのある大麦代バス停まで行った。

 幹事はビール飲みたさに率先して歩き、奥多摩湖駅バス停まで行き、「水と湖のふれあい館」でビールを飲んだ。後続が次々と来た。定刻にバスが来たので乗り込むと、一つ前のバス停で乗った面々がいた。奥多摩駅で下車して解散、有志で駅の2階の売店でいつものようにビールとコーヒーで乾杯した。そこで大菩薩連峰縦走に関して質問を受けたり、次回の山笑(やまにこ)プラスハイキングの内容に関して質問をうけたのだ。恐るべし、山笑(やまにこ)プラスの参加者なのだった。こうして鷹ノ巣山ハイキングは終了した。

 参加者: 13名(申し込み17名、参加予定16名、キャンセル3名)
 FITスタッフ: 稲葉力(幹事・報告)、久保雅春、小野梨香




鷹ノ巣山山頂での集合写真


登りの紅葉


榧ノ木山付近の紅葉

倉戸山のイロハモミジ



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