高尾森林ふれあい推進センター協定イベント・森林インストラクター東京会実施
高尾山・初夏の親子自然観察会
2019年6月2(日)

 親子の参加者は34名。少し蒸し暑かったものの、気温は低めの曇りで、この時期としてはよい登山日和となった。当日は、予定通り9時半に出発し、6班で観察会を実施した。6号路は、水音を聞きながら、前ノ沢の谷間に沿った山道をたどる変化に富んだコース。途中、琵琶滝を見学したり、とび石を通って谷川の中を歩き、その後は高尾山山頂に向かって急な階段が続く尾根道となって、一気に高度をかせぐ。深い森の空気を吸いながら、日陰を歩くハイキングはとても気持ちがいい。

 今回は季節が暑い夏に近づいているため、昆虫や夏の元気な植物等、さまざまな生き物を観察することができた。ちょうど、琵琶滝から大山橋に向かう途中で、スギの大木に着生するラン科の植物セッコクがたくさん咲いており、子どもも大人も順番に双眼鏡を使い、不思議で可憐な白い花を観察することができた。また、大量発生したキアシドクガが成虫になっており、たくさんの白い蛾がひらひらと川沿いを乱舞する様子は、非常に幻想的な風景であった。

 水辺に下りての観察の時間では、子ども達はみな川の中の石をひっくり返して、生き物探しを始める。目のいい女の子が、ヤゴを見つけ、それを得意げにみなに見せてくれた。また、班長が、木の葉っぱを子供たちに触らせながら歩いたところ、「たくさん毛があったり、変わった形をしていたり、グレープフルーツの匂いがしたり、いろいろな葉っぱがあるんだなぁ」 と好奇心を刺激された子どももいて、子ども向け自然観察の醍醐味を感じることができた。

 川の中を通るとび石では、みな冒険心を掻き立てられた。滑って転んだ子どももいたようであるが、大きな怪我には至らず、ホッとした。川の水が澄んでいる様子に 「きれいな川だなぁ」 と子ども達の感動の声があがった。頂上につくと、子ども達は、まずそこに立つ三角点の標注にタッチ、山頂到着を実感する。お腹がペコペコになり、大人も子どもものんびりと昼食を楽しんだ。

 昼食後、午後1時頃に出発し富士道へ。イイギリの花やイナモリソウやキブシの実を観察したり、班長に針葉樹と広葉樹の林が道を挟んで左右に分かれる姿などを教えてもらいながら、ほぼ予定通りの時間にゴールの林野庁慰霊碑前広場に到着した。

 閉会式では、子ども達のほぼ全員が高い壇上に上がり、今日の感想を発表した。虫や植物に出会うことができて楽しかったという感想や、川や山の美しさに感動したとの発表が続き、日頃の都会で生活する子ども達を自然環境の中に連れてくることの素晴らしさを感じた。また、途中かなりへこたれた子どももいたようであるが、どの子の顔にも高い山を登り切った達成感が溢れており、これも何物にも変え難いものであると感じた。

 事故や怪我もなく自然観察会を無事終了することができた。多くの支援を頂戴したFITの皆様に心より感謝申し上げます。

 参加者: 13家族34名(大人16名、子供18名)
 FITスタッフ22名: 齊藤(会長)、瀬川(事業部会長)、長谷川、藤岡、横井、廣川、後藤、小川、熊木、飯島、丹野、中村(主幹事・報告)、安久(副幹事)、相原、枝澤、小野、岸本、芝原、野間、橋本、日比、増本

* 森林ふれあい推進事業「協定イベント」とは、林野庁関東森林管理局長と協定を締結した団体の主催するイベントのことで、自然豊かな高尾山で楽しく自然とふれあうことを主な目的にしています。 平成30年度の協定団体については森林インストラクター東京会(FIT)をはじめ5団体が登録されています。
  『森林ふれあい推進事業』の年間計画などについては関東森林管理局の該当ページを参照してください。





どんな道をいくのかな


いろんな葉っぱがあるんだな


ヤゴを見つけたヨ

へえ~、自然って面白い!



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