森の自然倶楽部主催
檜原都民の森 ~初夏の花や野鳥を楽しむ~
2019年5月15日(水)

 初夏の曇り空の中、武蔵五日市駅9時発の増発バスに参加者を案内し、全員座って檜原都民の森に向かいました。10時10分頃に前日のキャンセルを除いた22名の参加者全員が檜原都民の森入口に集合。受付、始めの会を行い、4班に分かれて観察に向かいました。

 標高1000mの都民の森入口から森林セラピーロードに向かう緩い登りのメイン通路を進みながら、道脇のホソバテンナンショウ、ミヤマハコベ、ミヤマエンレイソウ、独特の葉のギンバイソウ、ヒメレンゲやジャニンジン、イカリソウ、ミヤマキケマンなど、高山性の草花や、低山地の月遅れの草花を観察しました。

 標高1050~1100mをトラバースしながら三頭大滝に向かう森林セラピーロード(ウッドチップを敷き詰めた散策路)を進みながら、落葉広葉樹林帯のカツラ、サワグルミ、トチノキ、クマシデ、イヌブナの高木、ウリハダカエデ、チドリノキ、イタヤカエデ、コミネカエデ、ヒナウチワカエデなど三頭山に多く自生するカエデ類を観察。陽当たりの良い法面側のフデリンドウ、ルイヨウボタン、ケタチツボスミレ、ヤマシャクヤクの群落等を観察。途中モミの高木樹上に着生する希少なヤシャビシャクの花も双眼鏡で観察。樹上でさえずるオオルリやアオバトを居合わせた野鳥観察会グループのフィールドスコープで覗かせていただく好機もありました。

 三頭大滝を望む滝見橋では、三頭山の成立:砂岩泥岩の互層にマグマが貫入上昇し冷えて石英閃緑岩(黒御影)の岩体の山になったこと、その周りは砂岩泥岩層がマグマの熱変性を受けて強固なフォルンフェルスになり、浸食されずに三頭大滝の段差を作っていることを説明し、そうした岩場に生育しているヤマグルマやツガを観察しました。

 昼休憩した大滝休憩小屋周りでは、高山性のテツカエデ、アサノハカエデ、マルバカエデやトリガタハンショウヅル、ハナイカダなどを観察。そこから渓流沿いに上るブナの道の途中までの往復路では、ワチガイソウ、変わった葉のヤグルマソウ、コウモリソウ、カメバヒキオコシ等を観察しました。

 午後はセラピーロードの途中から海抜1180mのかおりの道への山道を登り、スポーツ歩道から鞘口峠下の観察テラスまで登り下りの多い山道を進みながら、多く自生するカジカエデやブナ、ミズナラ、ホオノキの新緑の中、オノオレカンバ、ミズメ(アズサ)なども観察し、トウゴクミツバツツジ、オトコヨウゾメの花を楽しみ、月遅れのフモトスミレ、ヨゴレネコノメ、ハシリドコロの群落も楽しみました。

 海抜1150mの森林館に予定通り15時に着き、振り返りを行い、15時半に都民の森入口バス停まで参加の皆さんをお送りし解散しました。
 初夏のみずみずしい新緑ハイキングを満喫しながら、低山では普段あまり見られない落葉広葉樹林帯の樹木や草花を楽しんだことに皆さま満足されて帰途に就かれたたようでした。

 参加者: 22名
 FITスタッフ: 山本(明)、中澤、岡本、吉原(秀)、杉山(報告)





メイン通路でホソバテンナンショウ・ミヤマハコベの観察


森林セラピーロードを歩く


滝見橋で三頭大滝をのぞむ


沢沿いのブナの道でワチガイソウを観察


ワチガイソウ(ナデシコ科)

山道 トウゴクミツバツツジの下を歩く



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